活性酸素は、激しい運動や食品添加物に代表される合成化学物質、心理的ストレスなどによって体内で生じるフリーラジカル(つまり悪い成分)の一種ですが、タバコの煙や紫外線、アルコール摂取、車の排気ガスなどの外的要因でも発生します。
そして、体内で発生したり取り込まれた活性酸素は、血液中のヘモグロビンによって全身に運ばれ、細胞内のミトコンドリアで活力の元となるエネルギーを生み出しますが、この時生じた余分な活性酸素がDNAやたんぱく質を含む染色体を攻撃することで細胞を酸化させてしまい、いわゆる酸化ストレス状態を作ってしまうのです。
1956年にデナム・ハーマン博士が、酸化ストレスによる細胞傷害が老化の原因であるという仮説を作り、現在では活性酸素による酸化ストレスが多いほど老化の速度が速くなり、酸化ストレスが少ないほど長寿になるという関係が最も有力視されています。
(参考文献: 細胞から若返る! テロメア・エフェクト / Elizabeth Blackburn, Elissa Epel, 森内 薫, 2017)
(参考文献: テロメア 生命の回数券 / 自由国民社,2017)
(参考文献: 老化はなぜ進むのか BLUE BACKS / 近藤 祥司, 2009)