体内の腸で吸収された様々な栄養素は、肝臓で蓄えられ吸収しやすい形に作り替えられた後、全身に送られてエネルギーとして吸収されますが、アルコールも同じように胃や腸から吸収されてから肝臓に送られます。そして、肝臓で毒性が強いアセトアルデヒドに分解されて、次に酵素(エンザイム)によってアセトアルデヒドから酢酸に分解、最終的に水と炭酸ガスに分けられて体外排出されます。
しかし、アルコールが水と炭酸ガスに分解されるまでに多くの酵素が消耗され、さらにたくさんの活性酸素が発生します。そのため、アルコールの摂取量が多いほど、酵素の消耗や活性酸素の発生が多くなり、病気にかかりやすい状態や老化促進を引き起こしやすくなるのです。
とくに、エストロゲンなど女性ホルモンが多い人のアルコール代謝は一般的に時間がかかると言われているので、アルコール中毒にも気をつけた方が良いでしょう。
* ただしアルコールを分解する酵素を持っている人、持っていない人など個人差があるので、健康への影響についても個人差があるようです。
(参考文献: 病気にならない生き方3 若返り編 / サンマーク出版,2007)